これでいい、これがいい、RIDGEMONT。

ぼくたち含む自転車オタクは、速い・すごい自転車にばっかり目が行ってしまいがちなんですが、業界レジェンドともなると何周も回った悟りの境地。

『複雑な技術が自転車の乗り味を良くする事は滅多に無い』

BMXレジェンド・Taj Mihelichのそんな信念のもと作られたFAIRDALE RIDGEMONT。

BMXスタイルのハンドルに27.5インチの太タイヤを備えたシンプルなクルーザーです。

お店に届いた車体の色味にワクワクを感じつつ、鴨川までトクナガさんと試乗に行ってみました。

ふたりして驚いたのは、ハイスペックなわけでもなんでもないこの自転車に思いもよらぬトキメキがあること。

スピードを出しても出さなくても、楽しい。

シンプルなことですがそういうフィーリングが味わえる車体ってそんなにないことに気づかされます。

またがって漕ぎだした瞬間、それだけでなんか気持ちいい。

ぐっと踏み込んで風を感じることもできる。

太いタイヤは何にも気を使わなくて済むし、わざわざでこぼこ道に飛び込んでみたくもなる。

ゆるいだけに見えて、自転車の本質をしっかり捉えているバイクです。

【FAIRDALE／フェアデール】RIDGEMONT 

～FAIDALEの他のモデルはコチラ～

シンプルさの中に秘められた、本質的楽しさ

BMXスタイルのハンドルに27.5インチの太タイヤを備えたシンプルなクルーザー、RIDGEMONT。

決して軽いわけでもないし、目を引くようなスペックも見当たりません。

そういう部分では語りえない魅力、わたしの表現力ではちょっと難しいかもしれませんが、本当にいい自転車なのでできるかぎりお伝えしたい。

”あるとき道の途中で、僕は自転車をひろいました。買い物にいくためのカゴがついた、古い自転車です。

驚いたことに、その自転車にのって近所をゆっくりと走っている時、

僕はランプでエアーを決めた時とおなじ”ざわめき”を感じたのです。

この”ざわめき”が、自分のBMXのライディングを変えてくれ、僕をサイクリングの『核心』へと立ち返らせました。

二つの車輪でバランスをとるだけのシンプルな楽しさです。”

via :FAIRDALE

BMXレジェンド・Taj Mihelich（タジ・ミヘリッチ）が興したバイクブランド・FAIRDALE。

ただ「乗る」ことの楽しさにこんなに真摯にフォーカスしたブランドもなかなかありません。

何段変速で何倍すごいみたいなスペック…自転車屋がいうのもなんですがちょっと馬鹿らしくなってしまうときもあります。

使いきれもしない表面的スペックの過剰な喧伝、そんなことよりほんとに大事なことがあったはず。

10倍軽くてポケットが20個くらいついてるすごいジーンズと、いつもの、ごくシンプルでベーシックだけどタフなもの。

前者の方がいい！と明確な価値基準がある人はもちろんそれを履けばいい。

でも、多くの人にとって、毎日手に取りたくなる一本は後者のほうではないでしょうか。

RIDGEMONTにはまさにそういうちょうどよさがあるのです。

シンプルでタフなスチールフレームに、27.5インチのファットタイヤ。

ディスクブレーキ？Vブレーキでいいんです。

変速はフロント1枚のリア8速。ただそれだけ。

スポーツバイクを過度に難しく考える必要はありません。

いつもの感覚でいいんです。

気に入って乗り続けられることも大事。

売り切れからまさかの復活を遂げたPURPLE RAIN。黒字に紫の雨が降る、OLD MTBライクなパンチの効いたカラーリング。

新色のGLOSS MIDNGHT NAVYもめちゃくちゃ良い色！

BMXスタイルのハンドルと相まってだれが見てもなんかいいなと思える佇まい。

ゆるーい佇まいのRIDGEMONT、乗り味ももちろんゆるいです笑。

でもそのことが嫌な印象ではなく、ゆっくり走ることの楽しさを思い出させてくれる感覚があるのです。

前傾姿勢のバイクでは決して体験するこのできない視野の広さ。

小鳥が飛んでる、おじいちゃんおばあちゃんがゲートボールをしている、木漏れ日がキラキラしてる、秋の風が吹いている…

普段ピュンピュン走っていると気づかない、いろんな情報が飛び込んでくることに驚かされます。

速いバイクはいろいろあるけど、低速域がこんなに楽しいバイクはなかなかないかもしれません。

というかこれより速いけど乗っててあんまり楽しくないバイク、めちゃくちゃありますよ…。

低速域フォーカス＝進まない自転車、というわけでもなく、ちょっと踏み込めばぐいっとスピードに乗せられるポテンシャルはしっかり備えています。

チルいだけじゃなくヤンチャな心も忘れていません。冒険心を煽られ思わずダートに飛び込みたくなる感覚。

ゆるいだけに見えて、数値化しにくい、だけど最も本質的な「乗り味の楽しさ」は妥協無く作りこまれているのです。

▲目次に戻る

スペック等詳細

【 FAIRDALE】RIDGEMONT（MICROSHIFT）

販売価格：税込108,900円

カラー：Matte Black , Matte Sage Green, Gloss Midnight Blue
サイズ：S/M (57cm) for 157.5cm～172.7cm、M/L (60cm) for 167.6cm～182.9cm

～オンラインストアはこちら～

スペック表

【 FAIRDALE】RIDGEMONT（SRAM X4）

販売価格：税込108,900円

カラー：Gloss Black , Purple Rain
サイズ：S/M (57cm) for 157.5cm～172.7cm、M/L (60cm) for 167.6cm～182.9cm

～オンラインストアはこちら～

スペック表

▲目次に戻る

まとめ

鴨川を流すだけで多幸感があふれ出るRIDGEMONT。

エイリンオリジナルのアーバンクルーザー、Lit Trove とも共通する、自転車の楽しさの原点がそこにあります。

変に身構えず、いつもの感覚の延長で、もうちょっと広い世界を楽しめる。

スポーツバイクって枠のなかでは忘れがちなこの感覚、大事にしたいなと改めて思い出させてくれました。

tekt by ｶﾄﾞﾀ

▲目次に戻る