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【STAFF BIKE】ポップとストイックとクレイジーを行き来する暴れん坊。【BASSI BIKES】HOG’S BACK

2025.07.21 BLOG , eirin丸太町店 , グラベルロード , サイクルハテナ(eirin丸太町店別館) , ツーリングバイク , フレーム

副店長タカタ( @takataeirin )がOMM BIKE出場に向けて組み上げたニューバイクをお披露目!

乗り味のキレ野性の勘が指し示すものを大切にする、そんな彼が選んだのは BASSI BIKES / HOG’S BACK

ポップな見た目に騙されがちですが、カナダのバイクギークの引いたジオメトリーはちょっとクレイジー。
あからさまに高いBBハイトが生み出す反応性はキレッキレ。
上段から振り下ろし叩きつけるようにペダルを漕げば即座にギュンっと前に出る、まさにタカタ氏好みの乗り味です。

毎回そうくるかと驚かされる、彼独自の野性的アッセンブルがその走りを引き出します。
レーシーなパーツやアメリカンパーツがごちゃまぜで、ほんのり漂うジャンクさ、もちろん茶目っ気もしっかり。

そしてきっと、このカタチが最終形態というわけではないのでしょう。
自転車いじりフットワークがやたらと軽いタカタ氏。
やりたいことに合わせて思いつくままにカスタムを重ねながら長く付き合っていける底知れぬポテンシャルもこのフレームの選定理由。

ポップとストイックとクレイジーを自由自在に行き来するHOG’S BACK。

俄然魅力的なフレームに見えてきました。

text by カドタ

【STAFF BIKE】ポップとストイックとクレイジーを行き来する暴れん坊。【BASSI BIKES】HOG’S BACK

-目次-
・Why HOG’S BACK?
・野生の感性が光るアッセンブル
・フレーム詳細 
・まとめ


Why HOG’S BACK?

BASSI以前のタカタ氏所有バイクをまずはご紹介。

まず、6~7年前に購入したというPEP CYCLES NS-1。

最初はとりあえず「なんかいいやん」で手に入れたバイクでしたが、噛めば噛むほど味が出るそのポテンシャルの高さに魅了されていったタカタ氏。

シングルでもギアードでも、650Bでも700Cでも、フラットでもドロップでも…「何でもできる」という無限の可能性を秘めています。

自転車いじりにハマったひとならわかる、そのワクワク感。ミニ四駆をカスタムするように、思い付きとときめきを自在に反映できる、そのことのすばらしさ!

実際、CXレースからグラベルライドにキャンプツーリング、見るたびにハンドルやパーツが入れ替わっているという自由自在さを存分に発揮していました。

加えてその乗り味も魅力。

シングル仕様での踏み込みにも負けないややBB高めのかっちり感がいつまでも乗り手を飽きさせません。

 

そう、タカタ氏、乗り味にはうるさいのです。

安定性や巡行性よりも、踏みごたえ、反応性重視のピュンピュン派。(例えば私のFARGOには微塵も興味を示しません。)

あえて一般的なグラベルバイクではなく、カンチCXをPANASONICでオーダーしたのもそのあたり。

やはりBB高めで、踏めば応えるその乗り味。ケイデンス低めでじっくり回す彼のペダリングにも相性が良いのでしょう。

 

そんなわけで新たに導入されたこのBASSI BIKES / HOG’S BACK。

ポップなルックスに、オーセンティックな規格、組み方次第で変幻自在な懐の深さをもつバイク。

逆に言うと何用のバイクかいまいちイメージしづらく、オシャレ自転車の一種だと侮られてしまいがちですが、それだけではないのです。

上の写真のチェーンステー角度にご注目、かなり水平に近いのがお分かりいただけるでしょうか?

それもそのはず、S~MサイズはBBドロップ40mmという狂気的数値。とにかくBB位置が高いのです。

440mmと長めにとられたチェーンステー長がもたらすゆったりした雰囲気に騙されがちですが、実はめちゃくちゃ反応性重視のトリッキージオメトリー!

 

どちらかというとツーリング/コミューター的にオシャレに組まれることが多いフレームだと思いますが、タカタ氏のアッセンブルは、実戦的フラットバーグラベル?な仕様。

出場を控えるOMM BIKEを想定しています。

無骨、レーシー、アメリカン、いろいろごった煮のパーツチョイス、だけど茶目っ気たっぷりで実用的。彼自身の人柄が現れているようなバランスが素敵です。

気まぐれなタカタさんのことなのでOMMが終わったらまたすぐハンドルが変わっていそうな予感しかないですが、そんなわがままも受け入れてくれる懐深さ、アッセンブルの自由度も魅力のひとつ。

ポップとストイックとクレイジーを自由自在に行き来できる、こんなバイクはなかなかない気がします。

 


野性の感性が光るアッセンブル

前述のとおりOMM BIKE出場を念頭にフラットバーグラベル仕様で。

今時誰が使うねんみたいな0ライズのどフラットカーボンバーにクロモリステム、この時点でごちゃまぜアンビバレントな独特バランス。

ERGONのグリップとフレームロゴカラーが絶妙にマッチしているのが憎い。

 

あからさまなゴージャスパーツは避けがちなタカタさんですがWHITE INDUSTRIESのヘッドパーツはお気に入りのようです。

他のバイクにもアッセンブルしており、そのときはなぜか要らないと言ってぼくにトップキャップをくれました。

今回、店の片隅に落ちてたジャンクなトップキャップを付けようと提案したら、いやいやWHITEやから、と怒られました。

よくわかりません。

 

クランクはFORMOSA。

ドライブトレインはSRAM RIVAL 1、11速RDをAPEXのフラットバーシフターで引く仕様。

彼のPANASONIC CXとも共通コンポなのでドロップハンドルに入れ替えたり、なんやかんや後からいじることを想定している模様。

 

足回りにはしっかり投資。

650Bグラベルならおススメ度No.1軽量リム、VELOCITY BLUNT SSに同社RACE HUBを組み合わせ。

タイヤはセンターノブ低めのMAXXIS RECEPTOR 650X47B。

軽くて転がる「走り」重視です。

 

ちなみにスルーではなくクイックリリース。そういうベーシック規格を採用しているのもフレームの特徴でありタカタさんが惹かれた部分。

もちろん厳密につきつめるとスルーに性能の利があるのですが、「その人にとって本当に必要なスペックとは何か」が分かっている人には関係のない話。

みんなが思っているほどその違いは大きくないし、輪行が楽であったり、よくわからん規格論争から自由になれるクイックリリースがより良いということだってありうるし。

「決して懐古主義なわけではなく、ブレーキの「リム/ディスク」論争にも似た話で、どちらもよいもの。大事なのは乗り手にとってちょうどよいものを選ぶこと。自分にとってはクイックというのがよいのだ。」

というような内容をタカタさんは言ってました。その通り。

 

BASSIにこのサドルをいれるのはきっとタカタさんくらい、Fizikのモダン&レーシーなショートノーズ。でもシートポストはNITTO。

 

変に色気を狙わず、無骨でちょっとジャンク、でもよくみるといいパーツも使っている。

セオリーフル無視、独特のバランスはタカタさんならでは。有無を言わさぬ謎の説得力を感じます。

 


フレーム詳細

BASSI BIKES

HOG’S BACK

販売価格:179,300円(税込)

オンラインストアはこちら

 

スペック

カラー:Rose / Pink、Fauve / Sandy Beige、Aqua
サイズ:S(47cm), M(51cm), L(54cm)
材質(F/F):Columbus製 Crmoチューブ
ヘッドセット:EC34ヘッドセット(1-1/8 “標準タイプ)
シートポスト径:27.2mm(シートカラー付属)
ブレーキ規格:ISOマウントディスクブレーキ(160mmローター推奨)
BB:68mmスレッド(BSA/JIS/BSC)
エンド幅:フロント / QR100mm、リア / QR135mmバーティカルドロップアウト
タイアクリアランス:26×2.2″ or 650bx47mm(S,M)、27.5×2.2” or 700bx45mm(L)
重量:3.8kg(F/F Mサイズ)

 

FEUTURE

Columbus製 Crmoチューブ採用
フレーム内部は、防錆EDコーティング済
センタースタンド台座
フレーム&フォーク各所に豊富なダボ穴
寝かしたヘッドアングル・長めのチェーンステーで安定感のある走り
フロント荷重に最適化されたジオメトリー
高めのBBハイトでチェーンリングが地面にヒットする確率を軽減
パスハンティングに役立つショルダーベルト(別売り)取付台座用意

ジオメトリ

SIZE 47cm 51cm 54cm 58cm
Seat tube (c-t) 470 510 540 580
Effective top tube 530 560 590 630
Head tube angle 70.5 71 72 72
Seat tube angle 73 73 73 73
Chainstay 440 440 440 440
Headtube 130 170 150 190
BB drop 40 40 60 60
Chainline 45.5 45.5 45.5 45.5
Stack 519 559 583 621
Reach 371 389 412 440
Wheelbase 1032 1059 1070 1111
Fork Rake 50 50 50 50
Fork Length 395 395 415 415
Tire clearance 26×2.2″ or 650Bx47 26×2.2″ or 650Bx47 27.5×2.2″ or 700Cx45 27.5×2.2″ or 700Cx45
Minimum PBH (cm) 76 80 83 87

 

 

 


まとめ

先日のハテナサイクリングでシェイクダウン、狙い通りのバキバキの乗り味とのこと。

帰り道の鴨川沿いの高速巡行も「ずっとめっちゃ楽しかった」と満足気。

これでOMM BIKEも表彰台を狙えるはず!?

 


 





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