1979年に誕生、わずか2,3年で生産中止となった幻の名車、マイクロハリーという極小径自転車があったそうな。

ドロップハンドルのスポーツ車をそのままギュギュッと凝縮したような特異なルックスで人気を博しました。

時は高度経済成長期。

カンブリア大爆発のごとく極めて斬新なプロダクトが生まれては消えていったあの時代。

折り畳み原付のモトコンポ（1981年）とか、ね。

挑戦的で独創的な製品の溢れる熱い時代。

旧き良き昭和レトロの頃を懐かしんでも帰ってはきません。

しかし！2023年、マイクロハリーはマイクロスワローに生まれ変わって奇跡の復活。

当時のルックスそのままに性能・使い勝手はしっかり向上。

これは絶滅したはずのアノマロカリスが空も飛べるようになって突如現代に蘇った！とかそういうレベルの事件なわけです。

さすがは国産初量産MTB・マディフォックスを生み出したアラヤ！

（そのマディフォックスがマイクロハリーの生産にとどめをさしたとか…笑）

前回入荷分はご紹介する間もなく即完売。

やはり幻かとあきらめかけたころに嬉しい再入荷のお知らせです。

-目次-
・ 価格、サイズについて
・レトロなルックスそのままに中身はモダンに進化
・まとめ

 価格、サイズについて

販売価格： 84,000円(税込92,400円)

～オフィシャルオンラインストア～

～楽天市場店～

• ●1979年発表のドロップハンドル小径車マイクロハリーが大幅にアップデートして蘇りました。当時の生産販売期間は2-3年でしたが、40年以上経過した現在も熱心なマニアから愛され語り継がれる、現代のミニベロの礎ともいえる名車です。

• ●マイクロハリーのキャラクターをリスペクトしつつ、ポジションと荷重配分を見直す事でデザインと走行性能を両立。

• ●シマノ製8段ギアによる幅広いギヤレンジでツーリングにも対応

• ●ハンドル、サドルを下げるだけで、700Cロードの前輪抜き輪行よりもコンパクトに。

• ●クラシカルなカンチブレーキ仕様

●Wチェーンガード、前後フェンダー付きも嬉しいポイント

レトロなルックスそのままに中身はモダンに進化

ALAN同様、ただヘリテージな雰囲気を借りてきて復刻しただけに思えないこのデザイン・佇まい。

そんな印象裏付けるのは、流石国内のスポーツサイクル文化を長年支えてきたARAYAさんといったところ。

シンプルにリスペクトを感じます。

只の復古主義に留まっていないのも好ポイント。

ひたすらコンパクトを目指したがゆえに乗りにくさのあったマイクロハリー。

現代の視点でジオメトリーをしっかり見直すことにより、バランスの取れた仕上がりに。

ツーリングにだってOK！

マイクロスワローの名は1946年に新家工業が生産を開始した「ツバメ號」というこれまた歴史ある自転車に由来。

各所にツバメマークがあしらわれています。

オリジナルと同様ホイールサイズは16インチとミニマムサイズ。前後フェンダー付きでしっかりツーリング車の風格を漂わせます。

しかしハブはシールドベアリング仕様に進化。滑らかな回転が期待できます。

シマノ製リア8段変速を採用。

トップチューブに片側だけ装着された変速レバーが潔し。ギア比も現代的にしっかり進化、よりワイドに使いやすく。

前回入荷時はミニVブレーキ仕様でしたが、今回はより雰囲気とマッチしたカンチブレーキ仕様。

テクトロ製ブレーキレバー。当時の雰囲気にこだわるならワイヤー上出しのレバーですが握りやすさは断然こっち。

コットンバーテープとイエローのワイヤーがレトロ感をさらに演出してくれています。

サドルもしっかりカラーマッチングされた懐かしい雰囲気。

カスタムするならツバメロゴつながりでBROOKS SWIFTなんかも似合いそう！

でもこのいい意味でチープな雰囲気こそが良い気もします。

まとめ

オークションサイトでも常に高値をつけるマイクロハリー。

マイクロスワローはオリジナルを完全復刻という訳ではありませんが、3~40年先の未来を想像すれば マニア心・所有欲かきたたされる一台。

前回入荷時も即完売。

手に入らなくて悔しい思いをしてきた方々、初見で一発でハートを撃ち抜かれてしまった方。今こそチャンスですよ～