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Panasonic Order/パナソニックオーダーに使用されるスチールパイプ

2016.01.18 BLOG , PANASONIC ORDER / パナソニック オーダー , シクロクロス

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パナソニックオーダー

のフレームに使用される素材は、チタンとスチールの二種類。(以前はカーボンやアルミもありましたが) その中でも、ラインナップの大半を占めるのがスチール(鉄)フレームによるもの。

==PANASONIC ORDER に関する他のブログはコチラ==

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スチールは、自転車のフレームに使うパイプとして一番歴史の長い素材であり、その細めのパイプで構成された独特のフォルムは自転車にとって普遍的な美しさがあるように思います。

また、剛性が高いのと同時にバネ性に優れており、細いパイプでの構成が生むそのしなりある乗り味と高い振動吸収性は、乗り手の疲労を軽減する役割も担っており、カーボンが最前線にある現代においても未だニーズがなくならず、長い自転車の歴史の中で最も愛され続けている素材であります。

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パナソニック オーダー フレームには、上画像にある三種類のスチールパイプが、モデルに応じて採用されております。

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こちらのパイプはフレームのダウンチューブ部に使われるものをパナソニックオーダー様に特別用意いただいたものなのですが、パイプそれぞれで厚みや外径も様々。

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パナソニックオーダーに使用されるパイプは三種類ともに、上図にあるようなダブルバテッド加工というものが施されており、

トップ、ダウン、シートの各チューブは、力のかかる両端を厚く、中央部を薄くするという軽さと高強度、高剛性という相反する課題をクリアしたパイプが採用されております。

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KAISEI8630R

外径:31.8mm バテッド0.7-0.5-0.7mm

採用モデル:

ORC19/FRC19

クロモリがレースシーンから遠のいた後に出てきたパイプ。

クロモリにニッケルが添加されることによって硬さ、粘り、引張強度が強くなっています。通常のクロモリよりもパイプ自体の強度を増すことで肉厚を薄くして軽量に なっています。このパイプは後に出てくるPRESTIGEとは対照的で、クロモリながら硬めの乗り味で同じクロモリでも違いがはっきり分かります。

見た目は細身のクロ モリですが、アルミに近い硬さとクロモリの中でもトップクラスの軽さで、クロモリのレーシングパイプともいえます!

パナソニッククロモリロードの中で最もレーシング向きとされるORC19/FRC19にはこちらが採用されます。

また非常に薄い肉厚は非常にビルダー泣かせであり、数秒溶接時間が延びると穴が開いてしまうほどのシビアさだそう。

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TANGE/タンゲ PRESTIGE/プレステージ

外径31.8mm バテッド0.9-0.6-0.9mm

採用モデル:

ORCD03/FRCD03

OCXC05/FCXC05

FCXC15

ORC09/FRC09

FSS6

KAISEIと並ぶ日本ブランドパイプ、TANGE(現在は台湾企業)の高級パイプ。

80年代にデビューし、90年代にツールドフランスを始めとする欧州ビッグレースで勝利を挙げたパナソニックバイクに採用された名パイプです。

化学成分、機械的処理、熱的処理。この鋼の強さ、硬さに影響を及ぼす、3つのファクターを微妙にコントロールされたチューブで、高剛性・軽さ・しなやかな乗り味を同時に実現するという、ある種パーフェクトなパイプ。

しかしながらPRESTIGEは他のクロモリ素材に比べへたりが早いとされております。 通常のクロモリはへたりが起きる とコシがなくなってしまいますが、そこからがPRESTIGEの大きな特徴で、PRESTIGEは独自のバネ感が損なわれ難く、つまりヘタった後でも”これぞPRESTIGE”という乗り後心地が持続されやすい。  そこが更にPRESTIGEファンを魅了する大きな魅力なのかも知れませんね。

確かに私も古いプレステージのロード、シクロ、MTBと所持しておりますが同等の印象を受けます。

パナソニックバイクのラインナップにおいても、シクロクロスやグラベル・ツーリングといったヘタリの出やすい車種にPRESTIGEが採用されているのも頷ける気がします。

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スタンダードCR-MOダブルバテッド

外径:28.6mm バテッド0.9-0.6-0.9mm

採用モデル:

ORC29/FRC29

ORC39/FRC39

FPC08 

FPC18

OJC3/FJC3

最もスタンダードとされる4130クロモリパイプ。”4130”とはあくまでも工業規格名でブランド名ではございません。

一般的なクロモリ鋼の中では、炭素含有量が多い部類になり、硬めの材質特性を持ちます。パナソニックのフレームはKAISEI製の4130クロモリパイプが採用されます。

上記モデルの中でも面白いのが、モデルに応じて一部パイプの外径を変えている点。

ロードタイプのORC29/FRC29ORC39/FRC39には、トップチューブ外径28.6mm、ダウンチューブ外径28.6mm、シートチューブ外径28.6mmと、全て同じ外径。

トラックタイプのFPC08FPC18にはトップチューブ外径25.4mm、ダウンチューブ外径28.6mm、シートチューブ外径28.6mmとトップチューブのみ細い外径。

長距離ツーリングタイプのOJC3/FJC3にはトップチューブ外径25.4mm、ダウンチューブ外径31.8mm、シートチューブ外径28.6mmと、ダウンチューブのみ太い外径。

と、それぞれの使用用途・走行特性に応じたパイプの外径を設定しております。


数年前のBLOGにも同じような内容のBLOGを書かせていただきましたが、(詳しくはコチラ)改めて書かせていただきました。(KAISEIに関してはコチラも是非)

一言にスチールフレームといえども、世の中には僕の知る限り80種類ほどスチールパイプが存在しております。

パイプによって様々な特性・表情があり、それが外観や走行フィーリングにも大きく影響されます。

面白いですね~!

今回は理屈っぽい話しばかりとなりましたが、ご自身のバイク、またはこれからパナソニックオーダーをお考えの方にお役立ちいただけましたら幸いです~~!


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