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パナソニック オーダー システム 開発:金森氏へインタビュー!

2015.04.14 BLOG , PANASONIC ORDER / パナソニック オーダー , シクロクロス

丸太町で最もプッシュしているブランドと言えば、

PANASONIC ORDER/パナソニックオーダー

*メーカーHPはコチラ

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POSオーダーに関する他のBLOGはコチラも是非!沢山の情報がアップされております!~

毎週のようにしつこくブログに登場している、お馴染みのブランド。

そもそも僕らスタッフ全員が好き過ぎるというのが前提にありますが、

●国内少人数体制生産による世界トップクラスの品質。

●全32色からのカラーオーダー可能。

●1cm刻みのサイズオーダーが可能。

他にもお勧めポイントは多々あるのですが、

上記のような、所謂分かりやすい大手外資系ブランドが、逆に出来ない出来ないサービス

(実は非常に有意義なサービスだと思います)を提案してくれているステキなブランドなのです。

日本が、そして大阪が世界に誇る自転車メーカー、Panasonicが作るオーダーメイドバイク、

Panasonic Order System(通称:P.O.S)

商品に関しましては 今までご紹介してきました投稿を読んで頂ければ、ナンかしらのお役に立てていただけるのではないか?と思いますが、

僕らがなぜこんなにもPANASONIC ORDER SYSTEM/パナソニックオーダーシステムを皆様に強くオススメするのかは、商品だけというわけではなく。

↓ 実はこの方の存在も非常に大きいのです。

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パナソニックサイクルテック㈱ 商品企画部 金森氏。

*写真は昨年、金森氏の地元 奈良を一緒にサイクリングした時に写真⇒詳しくはコチラ

さてさて、非常に前置きが長くなりましたが、

今回は、その金森氏にインタビューを独自で敢行しましたので、ご紹介させていただきたく思います。

非常に興味深い内容ばかり!是非是非皆さんお付き合い下さいませ!!

*一部画像はご自身のSNSよりお借りしました。

それではインタビュースターート★

●PANASONICに入社したきっかけを教えてください。

大学で電子機械工学を専攻していたので専門系への就職を考えていましたが、やはり一生に一度の人生、好きなジャンルで食べていきたいと思い、輪界への就職活動を決めました。

PANASONIC(当時ナショナル自転車工業)は、当時は中小規模の町工場のような会社だったので、自分のアイデアや思いを具現化できる仕事をさせてもらえるんじゃないかと期待して受けました。学生時代に所属していたサイクリング部の先輩が同社で商品企画の仕事をしていたことも具体的にイメージしやすかったというのもありますね。

学生時代は自転車に没頭していたので決して優秀ではなく、試験でかなり冷や汗をかきましたが、面接で自分の自転車への思いをひたすら語ったのがよかったのかも??

●金森様ご自身の、ちょっと人に自慢できる(笑)自転車歴は?今までで一番走って楽しかった場所は?

スポーツバイクとの出会いは中3の時なので自転車歴は20年以上になります。
もともと自然と冒険が好きで、MTBとの出会いからガッツリ自転車にハマってしまいました。

学生時代はサイクリング部に所属し、MTBに荷物を積んで日本中を旅していました。
ツーリング歴で多少自慢できることと言えば、大学4回生の夏に卒業研究をさぼって、2ヶ月かけてオーストラリア大陸を縦断したことでしょうか。高校時代にTVでオーストラリア大陸を縦断するソーラーカーレースを見て、いつか自分も走破したいと思いつづけて実現しました。

社会人になってからはひたすらMTBレースに打ち込み、北米にも8回くらい遠征に行きました。私はプロでもハイアマでもなかったんですが、とにかく外の世界が見たくて、国内でスポーツクラスで走り始めた頃から年1回のペースで挑戦していました。
もちろん出張ではなく自腹遠征ですよ。おかげで若い頃はホントにお金がなくて貧ボー生活を送っていました(笑) でもその経験が今に活きていると思います。

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この画像を見るだけで、氏がいかに、”自転車乗り”として経験値が高いか?がよくわかります。

●シクロクロスの参戦歴は?

1999年からです。当時MTBクロスカントリー競技を始めたばかりだったのですが、会社の先輩から、スムーズな乗り降りなどクロスカントリーにも役立つテクニックが身につくからやった方がいいと勧められて始めました。インターバル系は苦手だったので、出るのが嫌で嫌でしょうがなかったのですが、2008年シーズンからシクロクロスバイクを使用するようになってからは楽しくなりました。やはり速いですし、テクニック等奥が深いです。それまではフルリジットのMTBで出ていました。シクロクロスにご興味のある方はぜひ専用バイクを作って参戦して欲しいですね。

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シクロクロスC2クラスで活躍する金森氏。

●よく走るサイクリング/トレーニングコースは?

基本的にトレーニングは、奈良市内の自宅から柏原市にある会社までの自転車通勤で済ませています。平地とアップダウンがバランスよく組み込まれた片道23kmを1時間かけて通勤しています。1時間で走れる距離って仕事で疲れていてもなんとか毎日続けられる丁度いい距離なんです。
週末は近所のトレイルをMTBで2時間ほど走るくらいです。五感をフル活用して走るMTBライドが一番楽しいですね。
あと夏季シーズンに月1回200~300kmオーバーのロングライドを楽しんでいます。家で地図とにらめっこしながら面白そうな道を探し、Yahooのルートラボでコースをシミュレーション。補給ポイントやペース配分をあーだこーだ考えるのが楽しいです。
基本的に日帰りで、山岳を織り交ぜたほうが冒険心を満たせるので好きですね。

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●ご自身が最も好きなフレームの素材は?

入社した頃は特にチタン素材の要素開発が活発な時代で、チタンのプロトタイプばかり乗り回していました。クロモリは過去に完成されたものとして実はほとんど乗っていませんでした。大きなモデルチェンジもしませんでしたし。

ただクロモリ素材の良さが見直されはじめた2007年頃に、クロモリへの理解を深めようと乗り出してからハマってしまいました。細身ながら芯がしっかりしたバネ感、重量を感じさせない走りの軽さ、もがき切ったときにもう一発グイーンとスピードが伸びる感じ等々。まさに目から鱗、温故知新でした。しなやかさの上質感ではチタンに軍配が上がりますが、走りの良さとストーリー、そしてなによりも細身で精悍なフォルムが
かっこよくて好きですね。

最近はチタンの開発は若手に任せて、クロモリの実走はおっさんの私が担当しています。
ベテランだから感じる良さがクロモリにはありますから。

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*ORC08などに採用される、応力のかかる部分のみ凸型に形成されている3Dリッジラグ

●あえて、ご自身がPOSオーダー以外で好きなブランド、興味あるブランドを教えてください!

そうですねぇ、POSが一番乗りやすくて気に入っているんですが(笑)
興味のあるブランドを挙げるとすればCerveloですね。ただ勝つためにシンプルにテクノロジーを追求したフォルムに魅力を感じます。ローエンドモデルがなかったり、あまり流行りに乗らないところにもポリシーを感じますし。特にエアロロードの先駆けとも言えるS5は、以前知り合いのを借りて乗ったことがありますが、恐ろしく硬く、ハンドリングがクイック過ぎて、プロのための戦闘機だと思いました。私のアシではとても踏み切れません・・・。一見平地マシンでありながらツールの山岳ステージでも勝ってますし、普遍のポリシーとストーリーのあるブランドには惹かれますね。

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●開発の際、もっとも心がけている事は?

スポーツバイクは乗ってナンボ、乗り倒してナンボのものと考えています。
乗り手視点で満足できるモノづくりを心がけています。

●今まで製作に携わった中で最もお気に入りのPOSオーダーは、どのモデルでしょうか?

3Dオプティマムバテッドを採用した現行モデルでいうとチタンモデルFRT08です。
パイプ表面にラグ上の段差模様のあるバテッドパイプは、応力解析を行い、肉厚を薄くできる部分、厚みが必要な部分を見極め、弊社独自の技術で肉厚をそぎ落としたパイプです(製法は企業秘密です!)
当時、工場に協力してもらいながら、自分自身でもパイプを切断、プレス、ミーリングなど数え切れないほどのパイプを加工し、試作を繰り返して完成したフレームなので思い入れがありますね。(溶接、仕上げはもちろんクラフトマンにお願いしましたが)

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FRT07(現FRT08)フレーム。表面に薄く段差が施されているのが分かります。

●ご自身から見たクラフト的オススメポイントを教えてください。

スポルティーフのOSS5、シクロクロスのOCXC04に採用している1本巻きタイプのクローズドシートステーは手前味噌になりますが非常に美しくクラフト的魅力ポイントのひとつです。

あとプレステージのような焼入れチューブや、ニッケルクロモリチューブは通常のロー付け溶接では高温すぎて硬く脆くなってしまうのですが、弊社のクラフトマンによる銀の含有率が高い銀ロー(溶接棒)を用いた超低温溶接によって素材の良さを損なわず、性能をフルに発揮できる点も、目には見えませんがクラフト的ポイントと言えると思います。

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一本巻きクロスステー

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オーダーに実際使われるパイプ。

左がプレステージ。中央がKAISEI8630R。右側がノーマル。

●開発などで最も苦労した事はどんなことでしたか?

しなやかさ、バネ感といった素材の良さを活かしつつ、厳しい強度基準に適合させることが常に苦労する点です。詳細は企業秘密でお話できませんが。

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SBAA。スポーツ用自転車の先進国であるヨーロッパで制定されたEN規格をベースに、日本の道路事情、日本人の体格差等を考慮して考案された「スポーツ用自転車安全基準。PANASONICオーダーは全てこのSBAAをクリアした商品展開となります。詳しくはコチラ
●開発としてパナソニックレディースチームとは、どのようなコミュニケーションをとってられますか?

パナソニックレディースチームはPOSモデルをベースにしたプロトタイプに乗ってもらっています。厳しいレースシーンからのフィードバックは大きいです。
また実業団登録のパナソニックレーシングチームという社員チームがあり、開発メンバーも所属しているので実際に走りながら設計に活かしてもらっています。

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全日本シクロクロス選手権7連覇を誇る豊岡選手を筆頭に数々のタイトルを総なめにするチームパナソニックレディース。

●ご自身からみて、昔と比べて最近のPOSオーダーの世間の印象はどうでしょうか?

POS開始当初はマスプロメーカーとして初めてオーダーシステムを確立させ、一大ブームを巻き起こし、ロードレースに行くとパナソニックばかりだったと会社の先輩から聞いています。価格も今より安く、ちゃんとクラフトマンの手により生産されていましたが、かなりシステマチックで量産的な印象がありました。

現在はスポーツバイクの選択肢が多様化する中、今も尚、国内の自社工場でクラフトマンを抱えながら、きっちりとしたモノづくりを続けている点を評価していただいているように思います。試乗会やイベントなどでお客様からこのようなお話を伺うと励まされますし、頑張らなきゃと思いますね。

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各イベントにはこうやって氏がブースに立ってバイク紹介をされております。是非ブースでお話し伺ってみてください!ブースにいない時は大体レース自体に参加していますので時間帯には注意★

●ご自身からみて、PANASONIC含む国内ブランドは海外ブランドからみてどのようなメリットがあるとお考えでしょうか?

国内ブランドは日本のお客様に向けて開発していますから、日本人の体格にフィットしたサイズ展開や、使用シーン、道路事情にマッチした製品になっている点がポイントです。海外ブランドだと、びっくりするくらい幅広いハンドルバーが採用されていたりしますし・・・。

海外ブランドも完成度が高い製品が多いので、乗り手の使用用途と好みで選んでもらえればと思います。

●ご自身が考えるPOSオーダーの弱点/短所は?また改善はあるのか?

POSはオーダーと言ってもセミオーダーと言え、個人で営まれている工房さんのフルオーダーには敵わない部分が多くあります。弊社はマスプロメーカーですのでなかなか同じようなことはできない面がありますね。

しかしマスプロにはマスプロの良いところがあり、日本全国にあるPOS取扱店で誰でもオーダー頂ける点が敷居が低く、良い点だと考えています。

今後もお客様に、より満足していただけるよう常に新しいオーダーを開発していかなければならないと考えておりますのでぜひご期待ください!

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●POSオーダーの理想とする今後の展開は?

現在のサイクルシーンは遊び方が非常に多様化していると思います。グランフォンド、グラベル・・・等。そういった新しい遊び方にフィットしたバイクを柔軟に開発していきたいですね。もちろんレースで勝てる機材開発もしていきたいです。

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このように、ちょくちょくお店にも顔を出してくれる金森氏。

もちろんお仕事として来て頂いているのではありますが、サイクリングコースなどを質問すると、表情がキラキラと輝いてくる(笑)のがとっても印象的。

自身のSNSの紹介文にも” NO BIKE NO LIFE”という言葉が掲載されておりますが、全くもってその言葉がピッタリくるお人柄。

何が面白く、何が面白くないのか? ご自身が真っ当なユーザーであるが故にその判断が出来、そしてその考えが商品に落とし込まれます。

当たり前のことではありますがとっても大事。

そんな方がダイレクトに開発している、PANASONIC ORDER/パナソニックオーダー だからこそ、我々も信頼し、お客様にも勧めたくなるのであります。

これからもきっとステキなお仕事をしていただける事に期待大!

最後にお忙しい中、インタビューに答えていただきありがとうございました~~★

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